「先生」というお仕事

いもねこ

2018年01月19日 08:32

また怒ってしまった。。。
あ、子どもじゃなくて、「先生」という立場の大人に対して。

自分が20年教員だったからこそわかるし、反省を込めてであるが、
「先生」と呼ばれる職業はとかく傲慢になりやすいものだ。

特に教員は
「人を育てた」あるいは「人を育てている」と思い込みやすい仕事である。
「育つ」のは子ども自身の力によるのだし、
教員や大人はそのきっかけを与えているだけ。

そもそも子どもが内包する力というものは
適切な環境さえあれば教員や大人が予期できないほどのものである。

ところがそういう力が発揮できた時、
「自分のおかげ」と勘違いしてしまう教員は少なくない。
逆にうまく行かなかった時には
「この子に力がないから」
「家庭がダメ」と決めつけて安心する。

「成功は自分のおかげ」
「失敗は子どもや家庭のせい」となるのだ。

しかも始末が悪いことに
「学校」とは非常に閉鎖的な社会であり、一般社会とは異なる「価値基準」がある。
教員のほとんどは
大学卒業後すぐにその中に飛び込み、何十年も暮らすことになるのだ。
だから、僕は高校教員在職中、
できるかぎり学校以外の人との関わりを多くした。

ただもちろん、
毎日一生懸命に生徒のことを考えている教員は確かにたくさんいる。
でも、それがいつの間にか独善的になり、
前述したような勘違いに陥ってしまいがちなこともまた事実である。

自分自身がそういう環境で勤めてきたからこそ
そういう「勘違い教員」が見えてしまうのだ。

今日は、某中学教員と電話で話していて
フリースクールを蔑ろに考えているような態度、
子どもや家庭のサポートよりも
自分たち教員や学校のメンツを重視するような言動に腹が立ってしまい、
ついついキレて電話を切ってしまった。

その後で謝罪の電話が来たが、
「我々は誰のために動くべきなんだ??子どものためだろ!?」
と言って、また切ってしまった 笑
これは反省。。。

別の学校だが、
最近ドリームフィールドに通っている子が
「担任の先生に『週二回は学校に来なさい』と約束させられた」と訴えて来た。
「毎日いじめっ子に待ち伏せされる」という問題を、なんら解決しないままに。

もちろん
「そんな約束無視すればいいよ」と言ってあげた。

しかもその先生は、その子の親に
「この子は障がいがあるんだから、学校に通えなければ大変なことになる」
とプレッシャーをかけるという。
ドリームフィールドに通っているのを知った上で、だ。

全くピント外れなだけでなく、唯我独尊。

ちなみに、あと1、2ヶ月でその子はその小学校を卒業する。
その教員は、その子のその後の人生には何の責任も持ちはしない。
その子が苦しんでいる今の環境すら変えられない。
にも関わらず、
「学校に来る」ことを美徳とし、強要する。

教育機会確保法が「絵に描いた餅」とならないように
まだまだ言うべきことは言わなければ。

血圧が上がらない程度に 笑