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2024年01月24日

冗長な年賀状

あけましておめでとうございます!

かれこれ30年くらい続けてきた
コラージュの年賀状ですが、
いよいよ力尽きたのでやめようかと思い、
今年は一切作っていません。
最近では友平君に手伝ってもらったりしていましたが、
それさえも疲れてしまったので。。。
そこでこれを年賀状の代わりとさせてください(^_^

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

2023年
いろいろなことがありました。
良かったこと、良くなかったこと
嬉しいこと、悲しかったこと
出会いや別れ、いろいろありましたが、
総じて言えば、至らないことがたくさんあった年
周りのみんなに助けられた年でした。

もちろんそれらは今に始まった事ではなく
毎年同じことの繰り返しなんですが 笑

昨年は特にストレスやコンプレックスの多い
煩悩の一年でした。
ネガティブなことを挙げてゆけば
気が滅入ってゆくばかりか、
眼の前にある大切なものを見失ってしまうので
いつもすべてポジティブに捉えようとしています。

でも自分とて鉄人ではないので
この機に自分自身整理しようと思います。
冗長な年賀状


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自分自身、ずっと変わり者であり
マジョリティにはなれない生き方をしてきました。

集団の中にいても居心地が悪く
大きな流れに流されるのが苦手。

学生時代も教員時代もずっとそうだったけど
幸いなことに、その時々で
自分の居場所や逃げ場所が見つかって、
自分のペースで生きることができました。

きっとそんな自分だからこそ
不登校の子たちや
発達障がいという範疇に当てはまるみんなの
生きづらさを感じることができたのだと思います

自分自身明らかにADHDで、
忘れ物は多い
じっとしていられない
落ち着きがない
すぐに動こうとしてしまう
自分のペースで動いてしまう
食べるのが早い、汚い 笑
人と話している時に別のことを考えてしまうことも
などなど
周囲との不適合感はずっと感じていました。

思い起こせば病的だった時期も多々ありました。

でもおそらく生活経験の中で、
自分なりの対処方法や居心地のいい生き方を
身に付けることができたのだと思います。
冗長な年賀状


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そして何よりも「変わり者」「社会不適合者」「マイノリティ」
としての開き直りやプライド
そんなものを持つことができたから
今こうして自分の特性を生かして
同じく「マイノリティ」であるみんなと
向き合うことができているのだと思います。

でも最近になって、
この「マイノリティ」としての誇りが揺らいでしまったり
「マイノリティ」らしい生き方っていうものを
見失いそうになることが増えたように感じます。
冗長な年賀状
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例えば「不登校」。
学校に通う子はマジョリティ(多数派)であり
不登校の子はマイノリティ(少数派)。

でもマイノリティだからこそ
見えることや気付くことがあります。

例えば、自分の子どもや身近な子が
不登校になって初めて
学校という教育システムの歪みに気づく
ということはしばしばあります。

不登校になったからこそ
自分らしい生き方が見つかることも。

でも人の心の中には
マジョリティであることの安心感というものが
多かれ少なかれあって
子どもが不登校になると
親も子ども自身もどうしても不安になります。

そして不登校の期間が長くなると

① 不安のために精神的に追い込まれてゆく

② 開き直る

どちらかの方向へ向かってゆきます。

前者の場合、
親も子どもも精神疾患にまで至るケースも多く
明らかに後者の方が良いのですが、
これが容易なことではないのです。

「マイノリティでいいじゃないか」

とはなかなかなれないもの。
冗長な年賀状


もちろん自分としては

「マイノリティであることも
素晴らしい生き方なんです!」

ということを伝えられれば、
マジョリティに戻ろう
マジョリティでいよう
と苦しみながら生きるよりも
ずっと自分らしい楽な生き方ができるはず
と身を以て信じています。

でも、どうしても
マジョリティに戻らなきゃ
マジョリティの方が幸せ
という方向に向いてしまいがち。

子どもがフリースクールで
生き生きと暮らせるようになるにつれて

「これならまた学校に戻れるのでは?」と

再びマジョリティを目指してしまう
親も子どももいます。

とはいえそれが結果的に
吉と出るか凶と出るかなんてことまでは
僕にはわかりませんし言えません。

「学校に戻れるように頑張ろう!」

なんて言う先生や

「うちの高校に来れば大丈夫!」

なんて言う私立通信高校の営業マンとは
見えている世界が違うので 笑

だからこそ僕自身はマイノリティでありながらも、
マイノリティとマジョリティとの
狭間で揺れ動く子どもたちや親の気持ちと
向き合いながら、
よりベターな生き方を模索しているつもりです。
冗長な年賀状


こういった
マジョリティとマイノリティ
ということに関する課題点は、
「発達障がい」というものについても
「精神疾患」というものについても同じです。

福祉の世界でも

「就労支援事業所は
利用者への賃金や原材料費をすべて
そこでの売り上げから賄うべきだ」とか、

「学校に行っていなければ
児童対象の福祉サービスである
放課後等デイサービス(旧児童デイサービス)を
利用できない」とか

「それが通信制高校であっても、不登校であっても
学校に籍を置いている子は
就労系の福祉サービスで働いてはならない」とか

それぞれにいろんな個性や特徴があるのに
みんなを同じ仕組みの中に
当てはめなければいけない決まりが
たくさんあります。

本当はマイノリティの側から見れば
マイノリティを尊重できない社会そのものが
「不適合」であり変えるべきなのに
マイノリティは「不適合」であると考え
マイノリティが「適合」しなければいけない
と考える人は少なくありません。

だから、開き直って

「そんなくだらない社会だったら
“社会不適合者”と言われようがかまわないぜ!」

なんて言おうもんなら、

「“社会不適合者”なんて乱暴な言葉を使うなんて」

と怪訝そうな顔をされるくらいがオチなのです。

「社会に適合すること」
とはつまり
マジョリティ化することであり、
今の社会そのものが変わらなければ
それは不可能なことなのに。。。

僕はこれまで幾度となく

「不登校を楽しもう」

というフレーズを使ってきましたが
これは開き直りの言葉であり、
むしろそこにプライドを持ちましょう
という想いを込めています。
冗長な年賀状


また
「ギフテッド」
「サヴァン症候群」
といったカテゴリーに
希望を見出そうとする方もいらっしゃるでしょう。

そういった親の気持ちは自然なことだと思います。
でも、それだけが幸せの道ではありません。

地味で何のとりえもないように見えるけれど
心の中に素晴らしいものを持って
幸せな人生を送っている人は
あちらこちらにいくらでもいるのです。

そして、むしろこういった範疇に含まれる
特別な能力を開花させる子も、
身近ではない人たちからすれば

「マジョリティの中での特別な子」

と見られるだけで、
心の中まで尊重され大切に扱われるとは限りません。

自分が存じ上げている福祉事業所はどこも
まずは子どもたち一人ひとりを大切にして
一人ひとりの中から湧き上がる気持ちに沿って
子どもたちが自然と成長することによって
それぞれの才能を伸ばしたり開花させたりしている
というところばかりですが、

「あなたのお子さんの特殊能力を伸ばします!」

などというキャッチフレーズで親の気持ちに付け込み
“お客さん”を集めて商売に利用しているような
塾や専門学校なども少なくありません。
冗長な年賀状


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また、LGBTに関する議論の中で

「LGBTの人が増えたらどうするんだ!?」とか

夫婦別姓の問題に関しても

「別姓の夫婦が増えたらどうするんだ!?」

と言う人もまだまだたくさんいます。

つまり

「少数派が多数派になったらどうするんだ!?」

ということなんですが
こういった人たちもまた
マイノリティをマジョリティ化する考え方が根底にあり
またさらにその奥には

「マジョリティであることが当たり前」

「マイノリティは劣っている」

といった固定観念さえ持っている人たちなのでしょう。
冗長な年賀状


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「マイノリティであることに開き直って
むしろ誇りをもって生きてゆくことの
素晴らしさを伝えたい。」

「こんな世の中を何とか変えたい。」

そう願いながらも

「何を伝えられたのだろう?」

「自分に何ができるのだろう?」

「何が変わったのだろう?」

という問いかけを反芻し続けた1年でした。
冗長な年賀状


でも周りを見れば
同じ想いで日々踏ん張っている人たちはたくさんいます。

スクールやいもねこのスタッフもみんなも
いつも精一杯の力を振り絞ってくれています。

かつて自分やさっさが
些細な変化や出来事も見逃さないように心を配り、
本人には気づかれないよう
陰ながら悩み、落ち込んだり、喜んだりしながらも
さりげなく支えてきた子どもたちが
今では成長してスタッフとなっています。

そして逆に今のスクールの子どもたちを
些細な変化や出来事も見逃さないように心を配り、
本人には気づかれないよう見守り、
陰ながら悩み、落ち込んだり、喜んだりしながらも
さりげなく支えてくれています。

クラウドファンディングの時も実感しましたが
わたしたちを取り巻くたくさんの皆さんが
私たちを支えてくれています。

他の事業所や福祉関係の皆さんでも
同じような想いで
周りのみんなと向き合い支えていらっしゃる方が
たくさんいらっしゃいます。

そして
ドリーム・フィールドを、いもねこを
支えてくださっています。

今年はこういった感謝の気持ちを忘れないように
ネガティブになりそうな自分を立て直しながら
踏ん張ってゆこうと思います。

今年もどうかよろしくお願いします!!
冗長な年賀状


冗長な年賀状


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Posted by いもねこ at 20:59│Comments(0)
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営業時間: 10:00~19:00
定休日: 無休(年末年始を除く)

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11:00~17:00

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