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2015年09月17日

声明発表

僕は12年前、
安定した「高校教員」という立場を捨てて
フリースクールを立ち上げました。
それは一つの想いからでした。

それは、「不登校」というだけの理由で
精神的にも社会的にも追い込まれ
社会的に弱い立場となった子らが
生きる歓びを取り戻すことのできる場所を作りたい。
という想いです。

「いもねこ」を作ったのも、
彼らが社会へと繋がってゆくための
貴重な経験となることを願ってのことです。

申し訳ないことに、力不足のため、
すべての子らの力になることは、できていません。

ただ、学校教育法の枠の中にないものを
作り上げることは
容易なことではありませんでした。

学校という既存の枠の中に
押しこめられようとしている子らにとって
一番苦しいのは
「力づくで」解決させられようとすることです。

無理やり学校へ連れてゆかされる。
強く叱責される。
真綿を締めるように小言を言われる。

中には親や家族から暴力を振るわれる子もいるでしょう。
友達から暴力的ないじめを受ける子もいるでしょう。

そうやって「力づくで」解決させられようとした子の中には
成長してから
「力づくで」解決しようとする大人になってしまう子も
少なくありません。
DVを受けた子がDVをする親になってしまうことがあるように。

「力づく」による解決は
それは負の連鎖を生み出すのみです。

僕がフリースクールを作り、
一番変えてゆかなければならないと思ったのは、
そして今も思っているのは、
こうした「力」への依存をなくすことです。

「力」に依存しない、
本当の意味での「強さ」を持つ人が育つことを
願ってきました。

今日本が180度変わろうとしています。
「武力」で安心を得ようとし、
「力」に依存した国になろうとしています。

それは
力関係に基づく社会構造化を加速化させます。
貧富の差は増え、弱者と強者ははっきりとしてゆき
社会的に弱い立場の人は、今まで以上に切り捨てられ
蔑まれるようになるでしょう。

僕は、ほんとうに小さな力ではあるものの
スクール生のみならず、
これからの子どもたちを含めた
社会的に弱い立場の人が
力関係ではなく、
その個性で輝けるような社会を
目指してきました。

今もそう願っています。

だからこそ、今の政治の流れには
黙っているわけにはいかないのです。

そして同じ想いの皆さんは身近にも
たくさんいらっしゃいます。

以下の声明への賛同人を呼び掛けたところ
344名人が集まりました。

スクールスタッフや講師や教員はもちろん、
子どもの心の診療所やこひつじ診療所をはじめとした
多くの医療機関、福祉事業所、、相談支援事業所
などの職員の皆さんなど、

たくさんの方が同じ想いで
声を上げてくださいます。

昨日13:30~
静岡県庁で声明を発表し
記者会見を行いました。

今日にも安保法制法案は
強行採決されてしまうかもしれません。
「力づく」で。

でも、私たちのこうした動きは、
国民が自分の考えや意見を自由に述べ、
政府や権力を持つ人たちの
思うがままには流されないという
民主主義の基本を根付かせる

きっかけにはなれると信じます。
そして子どもたちの心の中にも
民主主義の種が撒かれることを願っています。

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

「福祉・教育・フリースクール関係者による
安全保障関連法(案)に断固反対し
子どもたちや社会的弱者の未来を守るための声明」

※ 参議院議員小委員会における採決に
明らかな瑕疵があるため、未だ成立していないものとみなし、
「法案」と表記いたします。
(2015/9/20現在)

1.この法案は、日本国民を危険に晒します。

政府は、
この法案を「日本を守るためのもの」と
繰り返し説明しております。

しかし、
アメリカに対する軍事的な支援がもたらすリスクは、
これまでの安倍首相や政府による説明では
何一つ払拭されておりません。
自衛隊員、
海外の危険な地域で
地道な人道支援活動を続けているNGOだけでなく
日本人旅行者でさえ、
アメリカの軍事同盟国と見なされることによって、
リスクは高まります。

日本国内においても
テロが起こる可能性が高まるであろうことは、
多くの国民が危惧しているところです。

また首相は、
中国や北朝鮮を名指しした「抑止力」を
立法の根拠としていますが、
実際にはその逆であると私たちは考えます。
本来、
外交とは相手政府や国民に対して
気配りや思い遣りをも含めた
外交手腕によって信頼関係を構築し、
利害面での駆け引きを含めた
より良い関係を築くべきものです。

そしてその不断の努力によって築いた
信頼関係こそが「抑止力」となるはずですが、
この法案は逆に、
お互いの敵対感情を一触即発の状態にまで
高める危険性を孕みます。
「抑止力」よりも「リスク」を
高めることになるのです。

この法案は以上の点において、
日本国民を大きな危険に晒すことになるのです。

2.この法案は、違憲であるばかりか
矛盾に満ちたものです。

この法案は、
他国への攻撃を日本への攻撃と見なし、
日本の集団的自衛権の行使を容認するものであり、
憲法9条に違反します。

また、強行採決は、主権者である国民の声を無視し、
民主主義に明らかに反していることはもちろん、
憲法によって国家権力の濫用を防ぐという
立憲主義を破壊するものです。

国会審議において内容に関する答弁は変わり、
論理的一貫性も欠けています。
「大量破壊兵器を保有している」と
アメリカ政府が騒ぎ立てながら、
後に国連安保理決議が国際法違反であると断じた
イラク戦争の二の舞いにもなりかねません。

この法案は、違憲であるばかりか
一貫性に欠ける様々な矛盾を孕んでいます。

3.この法案は、
子どもたちや社会的弱者の世界をも
荒んだものへと導きます。

私たちは日常的に
多くの子どもたちや障がい者の皆さん、
精神疾患を抱えた皆さんなど
社会的に弱い立場にいらっしゃる皆さんと
関わっています。
そして彼らの暮らす日常が、
社会の雰囲気や構造によって
大きく左右されることを知っています。

子どもの世界では、
いじめ、非行、少年犯罪、家庭内暴力など
以前から解決の糸口さえ見いだせない
多くの問題が今もあります。
それらの根底にあるものは「力への依存」。

子どもたちを取り巻く諸問題が
いまだ解決の方向へ向かわないのは、
大人も子どもも「力への依存」から
脱却できないでいるからです。
この法案もまさに
「武力」という「力への依存」を
象徴したものです。

対話や理解による外交努力ではなく、
武力を「抑止力」として依存する政治は、
国外において武力による
負の連鎖を生むばかりか、
自ずと日本社会をも
「力への依存」の方向へと追いやります。

力のあるものを尊び、
力を持つことが優先されれば、
当然力のないものや社会的弱者は
疎んぜられて切り捨てられてゆきます。
子どもたちの世界も加速度的に荒むでしょう。

国のために尽くすことができる人を
育てるようになれば当然、
蔑まれ切り捨てられる子が増えるのは、
どの時代でもどの国でも散見されてきた状況です。

そして、障がいのある人たちや
精神疾患を患った人たちが、
真っ先に切り捨てられてゆくであろうことは、
福祉予算が削減されていることが
それを象徴しています。

子どもたちの生きている世界を
目の当たりに見ている私たちであるからこそ、
この法案が子どもたちにもたらす影響を、
切迫したものと感じ取っているのです。

私たちは、
日本という祖国に誇りを持って生きてきました。
70年もの間戦争に巻き込まれることなく、
武器に頼らない本当の意味での平和貢献を続け、
世界中の皆さんから愛されてきました。

世界のあちらこちらで
戦争や紛争が繰り返されても、
日本は毅然として戦争を放棄し、
平和国家としての誇りを保ってきました。
それが今、崩れ去ろうとしています。

教育の面でも福祉の面でも
戦後から現在まで、
弱者の立場に立ったものへと
充実して来ていました。

しかしこの法案は、
そうした社会全体の方向をも
変えようとしているのです。

私たちは毎日、
子どもたち、障がいを持った皆さん、
そして社会的に立場の弱い人たちの側に立って
生きています。

だからこそ、
この法案の成立に大きな危惧を抱き、
断固反対そして
廃案の意思を表明するものであります。                                      

以上

△△△△△△△△△△△△△△△

声明賛同人(敬称略)

浅井園子
東久景
麻生清隆
網野恵美子
荒木淳子
飯沼穂高
井原憲吾
生田卍
池上千絵
池添志津
池田智穂
池田茂
池本香織
石原由美子
石原早織
伊集院 郁夫
泉谷むつみ
磯野マキ
磯部恵
石橋康治
伊藤高詞
伊藤元志
伊藤真帆
井ノ上美津惠
伊村和祐
入江 隆信
岩佐敬子
宇井孝司
魚住亮
魚瀬九州男
牛田純一
歌島昌智
内室一毅
内山日登美
内山彰司
内山将三
宇都宮静香
江澤 瑞穂
江田佐登子
遠藤雄策
大石英雄
大石俊幸
大石直裕
大内 郁美
大賀 英史
大城智昭
大角兼作
太田 規之
太田麻美
大田佳代
太田好則
大竹正浩
大谷美津子 
大谷ケンイチ
大塚恵美子
大野誠
大畠宗宏
大屋祥子
大山浩司
小笠原かをる
岡田昌人
岡部優佳
荻久保真司
沖田早苗
萩野仁志
小澤弘昌
尾関教生
小濵惠子
柿澤有希子
柿沼竹生
角田修一
梶原徹也
粕谷たか子
片平由美子
桂 香代
加藤昭
加藤正直
金本裕子
金子雅則
上久保孝修
川上秀明
川上征夫
川上美智恵
川崎重美
川崎隆二
川嶋弘美
菊池新一
菊池伸子
菊池義人
木下拓己
岸本博和
岸本健
岸本眞奈美
木俣雅代
木村英人
木村修
木村朗
日下田由貴恵
楠瀬陽子
久保田由佳子
熊谷尚
熊谷亜希子
栗原紀代美
栗山 真理子
栗山信介
黒澤多佳子
桑原慎一
河野ゆうき
高麗渥子
小林虎雄
小林和史
小林芽里
小森尚代
近藤いさむ
近藤夕美子
近藤正宏
斉藤正彦
齋藤昌子
齋藤俊行
坂本三郎
坂本俊治
鴫原洋一
佐久間幸夫
佐々木華子
佐々木志津子
佐々木航平
笹田夕美子
笹山綾
佐藤志寿子
佐藤了
佐野弘枝
澤野宏行
塩川明子
鴫原洋一
重岡秀子
篠原忍
篠原光子
柴田美紀
芝原雄一郎
澁谷淳一
清水直子
清水啓介
清水紀夫
清水紀子
白石浩也
白岩佳子
白神憲一
城田英雄
新野秀幸
杉田千代子
杉山恵
助安哲弥
鈴木 功
鈴木祐子
鈴木達巳
鈴木隆史
鈴木圭
鈴木美枝子
鈴木雅子
鈴木美絵
鈴木圭子
鈴木敏明
住井亜紀子
隅田明子
清野友香
瀬崎志乃
瀬戸川和彦
瀬戸口典久
芦塚聖美
芦原やすえ
高岡真智子
髙木誠一
高子未乃梨
高崎明
高作正博
高島るみ子
高嶋敏展
高塚一子
高野真 
高橋純司
高橋徹
高橋勇
高橋雄一
高橋則子
高橋敏之
高橋真樹子
高橋美津江
高橋明
高橋万記子
高橋トール
高林正希
田口徹
武井陽一
竹内ゆき子
竹下理史
武田芳典
武田浩
田子康樹
玉巻一彦
塚本茂男
土田奈美
土山啓一
水流嘉徳
手嶋幸恵
鉄井孝司
寺園佐代子
外海文武
鴇田昭裕
豊川達記
永井孝道
永井まいと
永井令子
永池美保
永桶朋子
中川賢俊
中川美加
仲島厚史
仲野純
長野克哉
中道律子
中村華子
中村容子
中村奈津美
中村清仁
中村美里
中村眞紀子
長屋里織
長屋健二
中山 肇
永吉隆博
名倉久美子
並木清貴
成瀬正子
名和理代子
新美加寿奈
新美優介
新美加寿奈
西村美佳孝
二村優子
沼恵子
沼倉修
野口久美子
野島美香
野島宏幸
野本詩織
野本陽吾
橋本京子
橋本絵里
長谷川奈巳
波多江正美
畑山千恵子
服部浩子
花井紀子
花田智加
早川正美
林敏昭
林友広
原田和宣
原田結衣
東山浩子
疋田朋広
広岡逸樹
深谷志寿
藤岡英雄
藤岡正子
藤崎 恵子
藤田活英
藤田良子
藤田安
藤田 靖之
藤野良樹
藤村美千枝
藤本晃
古川和実
古沢真弘
古橋誠
紅谷あゆ香
朴永実
細越 弦二郎
洞ゆかり
堀慶子
本勝玲子
本田由美子
正木詔一
松井美樹
松下愛
松田一真
松永幸子
松葉謙
松本英樹
馬渕喜代子
馬渕由美子
馬渕茜
馬渕郁
馬渕和弘
丸岡 洋子
丸山又史
三井所美喜
三浦加奈子
水野尚志
水間悦郎
三津井司
三橋康治
三橋あゆみ
三宅ひろみ
無田佐恵
村上由美
村中芳之
村山ナナ
村山敦子
望月ふじ美
本宮早奈映
森大介
森洋子
森田茂
森田薫
森本有香
柳田祐子
山岸純子
山際勇起
山崎久恵
山下耕平
山城順
山田たか子
山田双葉
山田勇ニ
山中幹雄
山中圭子
山中忍
梶原徹也
山中和彦
山本泉
山本達也
山本清隆
山本閑象
湯本美季子
横井喜彦
横澤昇
吉田隆
吉永鴻一
力石みのり
ロビンスジェシー
ロビンス小依
渡辺和子
渡邊功也
渡辺洋子

以上 346名(2015/9/20 現在)



Posted by いもねこ at 12:14│Comments(4)
この記事へのコメント
感動しました。
僕が思っている事も、まるで同じです。

「武力で平和は作れない。お互いを信じることで平和は生まれる。」

ぜひ賛同人に加えてください。

なおニックネームのトンサンは15年間使っているので、本名より通っています。
可能なら併記でお願いします。
Posted by 鈴木敏明(トンサン) at 2015年09月17日 13:56
ありがとうございます!
お名前加えさせていただきます!
よろしくお願いします^_^
Posted by いもねこいもねこ at 2015年09月18日 03:49
その通り。共感しましたし、感動しました! 戦争に加担しない政治を望みます。武力を好む国に子供達にイジメをなくせなんて言えませんよ!
Posted by 詫磨由紀子 at 2015年09月19日 19:51
お返事遅くなって申し訳ありません!!
ありがとうございます!!
同じ想いの皆さんとの繋がりを大切に、踏ん張っていかなければと思います!!
皆さん、めげずに前を向きましょう!!
Posted by いもねこいもねこ at 2015年09月24日 10:22
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※上記以外は、スイーツとカフェのみのご提供となります。


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